こころあたたか・なごみのさと
「先天の気と後天の気、そして鍼灸指圧の効果」
人が生きていくためのエネルギーには先天の気、と後天の気、という2種類のエネルギーがあります。
先天の気、とは生まれてくる時に既に両親から頂いているものです。そして後天の気、とは自分自身で食べ物を食べたことによる栄養と、呼吸をして取り入れた清気により作られます。
食べたものを栄養にするところは脾、です。(東洋医学では消化器を脾と呼びます)
栄養をしっかりと摂るためには食べる物も大事ですが、脾(消化器)、の消化吸収する力がとても大切なものになります。いくら滋養のある食べ物でも脾(消化器)、がしっかりと消化吸収を出来なければ栄養を作ることができません。
このことから、後天の気、をしっかりと増やしていくためには脾(消化器)、の力を上げていくことがとても重要なものになります。
後天の気、が充分に作られない状況が続くとどうなるか?生きていくためのエネルギーが足りていないので、様々な身体の不調が起こります。そして老いも早くなります。
どうすれば脾(消化器)、の力を上げられるか?
それには東洋医学の鍼灸指圧がとても効果があります。
東洋医学では六臓のバランスがとても重要だとされています。六臓というのは肝、心、心包、脾、肺、腎です。
この六臓の力をレーダーチャート(多角形の図)、にした時に整った6角形をしていれば健やかな状態です。そして、いずれかの臓が、バランスを崩せばいびつな6角形になり、エネルギーの流れがスムーズでなくなり、身体の不調を起こします。
いびつな6角形をきれいな形にするためには、バランスの角を補強して、整えていかなければなりません。そのために鍼、と灸、と徒手(指圧)、という道具を使っていきます。
六臓の不調はそれぞれのツボ、となって身体の表面に現れますが、鍼灸指圧はそのツボを必要に応じて刺激することにより、六臓のバランスを整えていくことに効果があります。
脾(消化器)、の力が落ちている場合にはその力を上げる為のツボを適宜選び、刺激を入れていき、脾の力、を上げていく、ということになります。